初めて…その日から
ノンケの彼と
ソノ気になったら?

僕はケンジにLOVE

僕はケンジに恋をしていた。彼とは同じバイト先で知り合い、ジュークのケンジに似ているので、僕はケンジと呼んでいた。
最初はミーハーな気持ちが入ってた。今は真剣…。でも…打ち明けるのは勇気がいるんだ。
カミングアウトするのはかまわない。でも、まわりは理解してくれるだろうか?そんな不安があった。だから迷ってたんだ。でもある日…僕がゲイだってことが、最悪のカタチでみんなにバレてしまった。

『これ、カエデだろ?』
バイト内飲み会での話。苦手な先輩がケータイを見せてきて、覗き込んだ瞬間ドキッとした。あるサイトに登録してる僕のプロフィールが…。
(なんで?!)と思う間もなく、先輩は『カエデってホモだぜ、コレ見ろよ』と僕のプロフを見せ回ってた。ドン引きしたり、エェ〜〜とか騒いだりしてる。
あたふたする僕を見て、周りもマジ話だって確信してる。カミングアウトがこんな形になるなんて…

『それさ、俺とカエデの勝負での罰ゲームなんだよw』

ケンジだった。エッ?という顔で僕はケンジを見る。ケンジの目での合図に、僕は我を取り戻して

「実は…(汗)」

一瞬の間…すぐに

『マジかw』
『何の勝負だよw』
『笑いに命かけすぎ〜』

ケンジの一言に救われた。でも、その優しさが僕は悲しくて…。それからスグに「明日の朝が早いから」と、適当なイイワケをして店を出た。
外に出た瞬間、涙があふれた。

つづく…

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